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1. システムプロファイルのパラメータ分析
各インスタンス、SAPシステムにはプロファイルパラメータが設定されている。
・カーネルプロファイル
・デフォルトプロファイル[DEFAULT.PFL]
・インスタンスプロファイル[<SID>_<instance>_<hostname>]
の順に、プロファイルは書き換えられる。
(※カーネルプロファイルは工場出荷時設定)
プロファイルが読み込まれるのはインスタンス起動時であるため、
パラメータ変更後はインスタンスまたはシステム全体を再起動する必要がある。
※ごく一部のプロファイルパラメータのみシステム起動中に
動的に切り替えることができる
プロファイルファイルは、OS上の/usr/sap/<SID>/SYS/profileに格納されている。
パラメータが誤っていたり、値が正しく設定されていないとシステムが起動しなくなる。
プロファイルファイルは.txt拡張子のためメモ帳で書き換え可能だが、
データの整合性チェックやログの取得がされないため、ツールで変更するのが望ましい。
SAPのシステムプロファイルには、以下がある。
・起動プロファイル(SAPNetWeaver7.1まで)
→インスタンス起動時のインスタンス内のプロセス起動順序を定義
→1インスタンスに1ファイル
・デフォルトプロファイル
→全インスタンス共通のパラメータ設定を格納
→1システムに1ファイル
・インスタンスプロファイル(SAPNetWeaver7.1以降、起動プロファイルの内容を含む)
→インスタンス固有のパラメータを設定
→1インスタンスに1ファイル
現在のプロファイルパラメータの値をシステム上で見ることができる。
T/C:RZ11、RSPFPAR
どちらも、ユーザが現在ログインしているインスタンスのパラメータを見ることができる。
①RZ11を利用したプロファイルパラメータの動的な変更